Ledum

 

ヒメツツジ科 ラブラドル茶

 

ラブラドールティーというのは、アメリカで独立戦争をしたとき、イギリスから紅茶が入ってこなくなったときに、お茶代わりにこれを飲んでたことからついた名前だそうです。ほかには、しらみの駆除としても使われていました。ちょっとくせがありそうですが、実際に人間嫌いだったりと、くせがあるレメディーです。

 

刺し傷や打撲によってできた、目の周りの黒あざに関係が深いレメディーです。目に青黒いあざができたり、視力が落ちたとき。もしその人に治癒する力があり、適切なレメディーが選べれば、視力が戻ることもあります。

 

打ち身、赤くなっていない腫れ、鋭い傷に有効で、破傷風になりそうなときの候補でもあります。神経の多いところの傷に親和性がありますが、同じ神経のHypericumと違うのは、痛みが神経を走るのではなく、しびれたようになるところです。

 

典型的なけがとしては、痛みと、赤くならない腫れ、というのがあります。患部が冷たくても、冷やしたほうが気持ちがいい、というキーノートがあります。なぜか。Ledumは、打撲や傷によって、しびれた状態です。痛みは感じず、しびれという状態で、なんとか対応しようとするわけです。せっかく身体が患部を冷やしているわけなので、温めると悪化します。

 

障害を負ったあとに、どんな傷で、どんな表現をするか、というのは、レメディーそれぞれ違います。Ledumはしびれ、黒い、青あざが特徴です。そんなLedumのマインドは、「人間嫌い」というのが特徴の一つです。衝撃を受けて、しびれてしまって、人と交流を持ちたくないような状態。傷もそうだし、トータルでのその人のありようもそんな感じなわけです。一人でいたい、仲間を恐れる、仲間をひどく嫌い、人間嫌い。人間嫌いのアル中のレメディーとも言われています。

 

痛みを麻痺させているというのと関連してか、足をくじく傾向があります。何度も何度もくじいてしまう。何度も何度もくじけてしまう。そして、だんだん人間が嫌いになっていきます。