風邪はいかがですか?

2012年10月23日

 

 

お友達のお子さんが肺炎で入院したとか、風邪で病院に行ったとか。

そういう話を聞くたびに、「あ"〜〜〜〜」という気分になる。

昔からのお友達であり、特にホメオパシーに興味のない人だと、

こちらからは声をかけづらい。


みんなから見たら、医者に頼らない私のほうが異常なのであり、

風邪を引いたらお医者さんに行って、抗生剤を飲ませ、

解熱剤を飲ませるのが当たり前なのだから、しょうがない。

私自身、ホメオパシーを学ぶ前までは、

それが当たり前だと思って生きてきたのだし。

 

ホメオパシーを学んで驚いたことの一つに、

「病気になれるのは、健康の証拠」ということがある。

逆説的のようだが、考えてみてほしい、

もしこの世界に、病気がなかったら、どんなことが起きるだろう?


どんなに無理をしても、夜更かしをしても、

寒いところにいても、食べ過ぎてもOK!笑

どうなると思いますか?

パタッと死ぬだろうと思いませんか?

たぶん、そうなるだろうと思います。


病気になることができるからこそ、

「あなた、最近働きすぎてませんか?」

「がんばりすぎてませんか?」と身体が警告してくれる。

その警告に従って、身体を休めるからこそ、

健康に戻ることができるというわけだ。


ではそこで、抗生剤や解熱剤で、

炎症や熱を止めてしまったらどうなるでしょうか?

それで身体は、本当に健康になったと言えるでしょうか?


働き詰めのサラリーマンで、風邪をひくたび、

抗生剤、解熱剤で抑え、抑え、している人が、

ある日、重病にかかって亡くなったりする。

あの人、いつも元気だったのにねえ、と驚かれたりする。

一方で、ふだんからあーだ、こーだ、

体調の不満を言っては休んでいる人、

一見、不健康そうな人のほうが、長生きしたりする。

どうしてなんでしょう?


だから、風邪をどう経過させるかっていうのは、

とても大事な話だったりする。


風邪というのは、病気と言っていいのかもわからない、

病気の中でも特別な地位を保っている存在だ。

お片づけ、とか、掃除、とか言ったほうが近いかもしれない。


どういうことかというと、

→どんなに健康な人でも風邪は引くのだ。

かなり健康な人や、名人とかになると、

やってきた風邪を数分で、通り抜かせていくこともできるらしい。

これはたぶん、普段からだいぶ片付いている部屋なので、

少ししか掃除しなくてもいいということだろう。

 

→中程度に健康な人だと、やはり中程度の掃除が必要になる。


→かなり調子が崩れている人は、大掃除になるだろう。


→さらに、不健康な人は・・・、というと、引かないのだ。

メンタルの重い病の人に多いのだが、風邪を、引けない。

周囲がいくら風邪を引いていても、もはや感染できなかったりする。


だから、風邪を引いたときには、

その風邪がきついものであればあるほど、

いやー大掃除をする機会が来た、健康の証拠だ、やったー!

と思って、休んでいるのが一番いい。


でも、熱が高すぎたり、肺炎になったりしたときには、

私としては、やはりホメオパスを呼んでほしい。

ホメオパシーは、症状を抑えるのではなく、

その症状をまっとうさせる、より健康に導く医療だからだ。

でも、その話は長くなるので、またいずれ・・・。


こないだ、部屋を大幅に掃除したときに、

おお、なるほど、と思った。

より抜本的に掃除をしようとすればするほど、

一度部屋は無茶苦茶な状態になるからだ。

 

引き出しのものをすべて一度出して、新しいタンスを入れ、

そこに、今度はより効率的にものが取り出しやすいように

しまっていく。その作業をする間に、部屋は一度、

どうしても無茶苦茶な状態になってしまうのだ。


でも、それこそが、

部屋がより健康な状態になるための過程だと思う。

より健康になるために、一度全体が崩れる必要がある、

ということの、よい例ではないだろうか。
そんなわけで。


え〜季節の変わり目、体調の変わり目、成長の変わり目、

私たちのいろんな変わり目に、より健康に近づくための、

風邪〜、え〜風邪はいかがですか?


詳しくは、野口春哉著『風邪の効用』をどうぞ。