風疹がはやるわけ

2013年5月28日

 

 

都市圏を中心にした風疹の流行が、メディアで取りざたされている。これがどういうことなのか、ちょっと考えてみる必要があるように思う。

 

なぜ今年に限って、風疹がブレイクしたのか。風疹というウィルスは、特に珍しいものではないので、今年に限って、というのは何かありそうだ。もし国民の免疫力が万全ならば、ここまで広がることはあり得ない。ということは、と疑ってみる。日本人全体の免疫力を下げるようなことが、ここ数年でなかっただろうか。

調べてみると、

・チェルノブイリ原発の翌年、日本で風疹が流行したという情報。

http://takumiuna.makusta.jp/e216756.html

・一方で、福島では発生が少ないのに、離れた地域で発生が多いので、放射能との関係はないとする情報。http://togetter.com/li/483089

ここで、ホメオパシーを学ぶ者として言えることがあるとするなら、福島で発生が少ないことの、本当の意味について、である。放射能は、風に運ばれただけでなく、食べ物やがれきという形で、日本中にばらまかれた。日本人なら誰でも、多少は内部被爆していると考えるのが当たり前である。

ここで、風疹という急性病で押し出せるくらいの力があるなら、それはそちらのほうが健康だということを忘れないでいたい。風疹という急性病さえ出せないような健康状態だとしたら、より重篤な病が現れてくる可能性が高いということだ。より内部被爆の程度が少ない地域のほうに、風疹のような流行病が現れたということの意味については、じっくり考える必要がある。

ワクチンで風疹を予防しようというのはわかりやすいが、ワクチンにはワクチンのリスクがある。また、もし身体が風疹を欲しているのなら、やはりかかるのがベストだ。妊婦に配慮して男性も受けるように、というのは、せっかく風疹になって、身体をより健康にしようとしている男性たちには酷な話だ。

もし妊娠中などで、どうしてもかかれない環境にある人は、まずは抗体検査をしたらいいのではないか。その結果、もし抗体ができていないようだったら、ワクチンを考えることもありかもしれない。ホメオパシーでも、風疹に予防的に用いることのできるノゾはあるので、私ならそっちを選ぶけれど、それでは心配な人もいるかもしれない。

一番は、免疫力を上げること。二にも三にも、免疫を上げること。そして、もし風疹になったとしたら、身体が免疫を上げるためにこそ、風疹を身体に招き入れたのだということを覚えておきたい。

いつの世も、ペストやチフス、コレラなど、大きな流行病が起きては、新たな時代を作ってきた。流行病は、私たちの生きている時代とともにあり、そして人類のポテンシャルに、新たな息吹を吹き込もうとする。それをいかに活用するかは、私たち一人一人に任されている。